にんにく

s-019   雑誌掲載のにんにくの記事です。
  にんにく注射の威力とはどんなものなのか六本木スキンクリニックの鈴木院長がお答えしています。

 

にんにく注射の記事

話題の「にんにく注射」の威力とは!?

多くのプロアスリートが常用している「にんにく注射」。いったい、トレーニング面でどのように作用するものなのか?その内容と効能を、スポーツ認定医の鈴木稚子氏にレクチャーしてもらった。

ハードなトレーニングを継続するためには、日々肉体に蓄積されていく疲労に上手に対処しなければならない。
ここ数年、肉体疲労の改善に大きな効果をもたらすものとして、「にんにく注射」に注目が集まっている。かつて二階級にわたって世界チャンピオンの座に輝いた元プロボクサーの畑山隆則をはじめ、その効果を喧伝するアスリートは多い。そのためか、現在ではこれを処方する医院もかなり増えてきた。
そこで、話題のにんにく注射の効果について、日本医師会スポーツ認定医の鈴木稚子氏に話を聞いた。鈴木氏の専門は皮膚科だが、自身の医院では皮膚に関する疾病や美容相談だけでなく、にんにく注射の処方も積極的に行なっている。
にんにく50個分!疲労回復に大きな効果
にんにくはそもそも、ビタミンB1の吸収にいい食品として知られるが、注射液には、にんにく自体を含んでいるわけではない。成分は主要なビタミンB群すべて(1、2、3、5、6、12)を高濃度に凝縮したものだ。そして、その効果のほどを鈴木氏はこう語る。
「にんにくに換算すれば50個分のビタミンが摂取でき、乳酸などの疲労物質の分解を促進させて、疲労回復に大きな効果があります。また、体内の糖分や脂分がエネルギーに替わるためにはビタミンが必須。高濃度のビタミンを直接血管内に入れることで、それらが効率よくエネルギーになり、結果として新陳代謝を高め、脂肪を燃焼させやすくするメリットもありますね」
成分を口から入れるのではなく、注射器によって直接血液に流し込む点も重要だ。
「同じ栄養を食べ物で摂っても、その成分を100%吸収できるわけではありませんから、口から入れるよりも吸収率は格段に上がります。たとえば風邪をひいたときの抗生剤などにしても、薬を飲んでもなかなか症状がひかなかったのに、注射を打ってもらったらすぐ治ったなんてことがありますよね。それと同じで、注射で打つと成分がより長く血液中に留まるんです」
さらには、人間の体は2~3分で血液が体中を一巡するから、血液中のビタミンも同様の所要時間で全身に行き渡ることになる。そのため、テキメンな即効性をもつのも大きな特徴だ。
なお、ビタミンB群には疲労回復だけでなく、皮膚や粘膜の働きを高める効果もある。俳優やタレントなどが男女を問わず、美肌を維持するために、このにんにく注射を利用する例も少なくない
エネルギーへの変換効率を高める
さて、筆者も実際にこのにんにく注射を体験してみた。六本木スキンクリニックでは、1回 2,100円でにんにく注射を処方してくれる。高価な栄養ドリンクに投資するよりも、1本の注射に頼るほうが効果的であるのは前述の通り。
注射そのものはとりたてて変わった器材を使うわけではない。ビタミンB群がたっぷり濃縮された注射液を、先生が2~3分ほどかけてゆっくり血液内に流し込んでくれる。
注入が始まって1分ほど経つと、不思議なことに、濃い栄養ドリンクの匂いが口内に広がっていく。しかしこれは体外に放出されるものではなく、どれだけ近寄っても他人が感知することはないという。人によってはこの匂いをにんにく臭と感じることもあるようで、それがにんにく注射の命名の由来、という説もある。
果たして、注射後には実際にシャキッと全身にエネルギーが満ちる感覚を覚えた。
注射1本につき20cc。ドリンクやサプリメントに比べれば多少大掛かりだが、摂取量に制限はない。ビタミンはたとえ余分に摂りすぎても、尿と一緒に排出されるから安心だ。
「ハードな運動をする選手ほど、ビタミンの消費量も多いですから、毎日運動している人なら毎日打ってもいいほどですよ。トレーニングのあとなど、体内に乳酸が溜まった状態で打てば、乳酸を分解して回復を早めてくれます。逆にトレーニング前に打つのも、糖分や脂分を効率よくエネルギーに変えてくれるのでやはり効果的です。乳酸を溜めにくくする効果もあります」
同医院では、さらに強力に作用する「プラセンタ点滴」も処方している(1回 8,000円)。ビタミンだけでなく、アミノ酸やミネラル、酵素、核酸などをやはり高濃度で含み、免疫力のアップや自律神経のバランス調整など、多方面に作用する。こちらもやはり、美容目的だけでなく、スポーツ選手の利用も増加傾向にあるという。
長くトレーニングを続けていくうえでは「アンチ・エイジング」がひとつのキーワードになる。このプラセンタ点滴には、細胞の老化や衰え(エイジング)を低減させる効果があり、肌だけでなく、筋肉や骨にも多大な影響を及ぼす。にんにく注射と併せて、導入を一考する価値はあるだろう。
脂肪燃焼の最終兵器は唐辛子と根菜
にんにく&プラセンタ効果で疲労回復と脂肪燃焼の準備が整ったところで、鈴木氏から食事面のアドバイスをいただいた。
「脂肪は熱で燃焼するものですから、体が温まるとそれだけ脂肪は燃えやすくなります。よく、有酸素運動だから・・・と、プールがダイエットに効果的といわれますが、人の体は寒いところでは内臓を守るために脂肪を付けようとする性質があります。冷たいプールの中では、逆に脂肪が付くように作用しかねません」
運動をすればもちろん体温は上がるが、体内レベルで考えると十分な温度とはいえない。そのため、脂肪の燃焼を最優先に考えるなら、食べ物などで体の中から温める必要がある。
「いちばんいいのは、唐辛子系の食品ですね。理想をいえば、唐辛子系の食品を食べて体内を温めたうえで水泳を行なうこと。体外から熱を与えるよりも、体内から作用する熱のほうが長く持続しますから。また、根菜類など冬にできる野菜というのは、比較的体を温めるようにできています。逆に夏にできる葉物などは、体を冷やすようにできていますから、根菜類を多く摂るように配慮するといいでしょう」にんにく注射ともども、体を内側からメンテナンスするために、ぜひ覚えておいてほしい。

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