アダルトニキビ撃退マニュアル

アダルトニキビ

もう悩まない!原因別「大人ニキビ(アダルトニキビ)」撃退マニュアル

雑誌「SEAMAIL」掲載のニキビの記事です。

雑誌掲載のもう悩まない「大人のニキビ(アダルトニキビ)」撃退マニュアルの記事

顔のシミ 



最近の肌トラブルの傾向で、20代後半から、30代、40代で、なんと、ニキビに悩まされている人が急増中とか。
悪化すると、痛みを伴う炎症を引き起こすだけでなく、同じ部位にしつこく居座り続ける、やっかいな肌悩みとなっているよう。
そこで今回は、この「大人ニキビ(アダルトニキビ)」を克服するための対策を、皮膚科医の鈴木稚子先生にアドバイスしていただきました。
スキンケアとライフスタイルの両面から実践するニキビ撃退法、すべすべの美肌で夏を迎えるために、しっかり理解してください。


大人の肌にできるニキビは代謝の乱れから始まる連鎖トラブル
思春期の頃のように過剰な皮脂が原因、と単純に片づけられない大人のニキビ。脂っぽいTゾーンだけでなく、乾燥しがちなあごやほおにも現れるのが特徴的です。まずは、そのメカニズムを鈴木稚子先生に教えていただきました。
「大人のニキビは、肌が生まれ変わる代謝のリズムである、ターンオーバーが乱れることが発端となります。これが正常に行われないと、不要になった角質細胞が剥がれ落ちずに、肌表面に積み重なってしまいます。すると角質層は徐々に厚くなり、毛穴が詰まることに。そうなると、当然、皮脂もスムーズに排出できません。結果、出口を失った皮脂が溜まってしまうことになるのです。これが、大人のニキビ(アダルトニキビ)の初期症状です」
さまざまな原因が絡み合っている複雑な大人ニキビ(アダルトニキビ)の症状
また鈴木先生は、「バリア機能の低下も、ニキビの原因になる」と指摘します。バリア機能が衰えた肌は、外的刺激を受けやすい状態。肌には自らを守る機能があるので、ターンオーバーを早めて角質層を固くし、ガードするように働きます。これも毛穴を狭くする一因。
さらに、鈴木先生はこう解説します。
「月経前には黄体ホルモンが多く分泌されます。それが皮脂腺を刺激し、毛穴を収縮させ、皮脂の排出を滞らせるのです。一般に、月経前にニキビができやすくなるのはこのためです」
バリア機能の低下、角質層の肥厚、ホルモン分泌など、さまざまな原因で毛穴に皮脂が詰まることから、大人ニキビ(アダルトニキビ)の症状が始まっていきます。
ニキビ跡をつくらないためにも悪化していく症状には要注意
ニキビの初期段階は、皮脂が毛穴に詰まってしまった状態。そこにアクネ菌がたくさん増えてしまうことで、症状はますます悪化していきます。
「毛穴に溜まった皮脂を糧に、アクネ菌が繁殖。この菌は皮脂を脂肪酸という悪玉に変え、肌を傷つけて、赤く腫れる炎症を誘発します。悪化すると膿が発生し、それが溜まってしまうと、毛穴が広がったまま元に戻らなくなってしまうのです。こうして大きくなった毛穴は、皮脂が出やすく、菌が繁殖しやすい状態。ニキビがいったん治っても、また同じ場所に繰り返しできるのはこのためです。ひどくなると、くぼんで跡が残ってしまうこともあります」と鈴木先生。
ニキビ跡ができると、きれいに治すのはかなり難しいもの。だからこそニキビは、症状が軽いうちに、適切なケアを速やかに施すことが肝心です。
初期段階でニキビを撃退するにはスキンケアとライフスタイル両面から
前述のように大人のニキビは、
  • ① 過剰に分泌される皮脂
  • ② 角質の肥厚
  • ③ アクネ菌の繁殖
  • ④ バリア機能の低下
が主な原因となって発生するもの。
そもそもこれらの引き金となっているのは、ストレスや食生活、紫外線など、日常生活に潜んでいる要因が多いのです。だから、スキンケアとライフスタイルの両面からの対策が鍵に。トラブル知らずの肌を手に入れられるかどうかは、日常の心がけ次第というわけです。
次ページからは、大人ニキビ(アダルトニキビ)の4大原因別に、具体的なアドバイスをご紹介します。
爽やかな美肌を求めて、いますぐ実践しましょう!

原因① 過剰な皮脂


皮脂が過剰に分泌されると、毛穴が詰まってさまざまな卜ラフルが起きます。
特に注意したいのが、アクネ菌を繁殖させニキビができやすい状態になること。
まずは、お手入れで、余分な皮脂を取り除き、毛穴を引き締めましょう。
加えて、食生活の内容を見直して、皮指対策を行うことも大切です。

Skin care クレンジングやパック、美容液は、皮脂対策を目的に選ぶこと
過剰な皮脂を取り除くには、毎日使うスキンケアで、どんなタイプを選べばよいのかその見極めが大切。クレンジングは、皮脂にもなじみやすいジェルタイプで、よりきちんと落としましょう。またパックも、皮脂バランスを整えるために欠かせないもの。皮脂分泌を抑え、すっきりした肌を維持するには、クレイタイプがおすすめです。そして注目したいのが、皮脂分泌をコントロールする美容液。ニキビができやすい肌はもちろん、毛穴が開きやすくなるこれからの季節に欠かせません。
「皮脂を抑制する美容液は、冷やしておいて洗顔後にパッテイングを。毎日続けることで、毛穴が引き締まります」と鈴木先生はおっしゃいます。お手入れのワンステップとして、ぜひ取り入れてみて。
Life style 皮脂を増加させる食べ物は控えて、ビタミンB2、B6、Cを積極的に摂取
皮脂の分泌を抑制するためには、食生活にも気配りが必要です。「チョコレートやナッツ類、香辛料、カフェインを含む飲料のほか、アルコール類、豚肉、餅米製品などは控えましょう。これらの食物は、 皮脂分泌を活発にします」とのこと。また、意識して摂りたい栄養素は、ビタミンB2、B6、Cの3種類。ビタミンB2、B6は、皮脂の分泌を調整して炎症を防ぐほか、皮フや粘膜を強くする働きもあります。そしてビタミンCは、ニキビ跡の色素沈着をガードするために不可欠なもの。ニキビの改善・予防のためにも、これらを含む食品は、積極的に摂りたいものです。

原因② 角質肥厚


大人のニキビに多いのが、肌の新陳代謝が低下して角質が厚くなり、
皮指をうまく排出できずに炎症を起こすケース。
健やかな素肌づくりのためには、ていねいな洗顔は必須項目です。
また紫外線もターンオーバーを妨げる原因になるので、万全なケアを!

Skin care やさしく正しい洗顔で、肌のターンオーバーを整える
肌の新陳代謝が滞っているときに、まず見直したいのが洗顔です。角質が厚くなり、手触りがゴワついているからといって、ゴシゴシこするのは厳禁! 古い角質は無理に落とそうとせず、たっぷりの泡で包み込むように洗うのがポイント。そして、ニキビができている部分は、できるだけ刺激しないよう、さらにソフトタッチで、洗うのが鉄則です。
「また、肌に洗顔料が残っているとニキビを招くこともあるので、すすぎは念入りに。特にフェイスラインはすすぎ残しが多いので、十分に気をつけて」と鈴木先生もアドバイス。洗い残しやすすぎ残しがないか、念入りに鏡で、チェックすることを習慣にしましょう。
Life style 紫外線による害から肌を守って、新陳代謝のリズムを乱さない
これからの季節、ますます強くなる紫外線。シミなどの光老化だけでなくニキビまでも引き起こす、肌トラブルの元凶なのだとか。
「紫外線によって皮フ細胞がダメージを受けると、新陳代謝のリズムがくずれます。本来なら自然に剥がれ落ちるべき古い角質が、厚く積み重なって肌がゴワついてくることに。そうなると、次は毛穴に角質が 詰まり、白く小さなニキビがたくさんできてしまいます」と鈴木先生。また、ターンオーバーが正常に働かなければ、シミの原因であるメラニン色素の排出も滞ってしまいます。つまり、ニキビ跡もなかなか薄くならないというわけ。日中に外出するときは要注意。UVカットの下地クリームや帽子などで、紫外線から肌を徹底的にブロックすることをお忘れなく。

原因③ アクネ菌


どんなタイプのニキビも、アクネ菌が増えることで発生します。
早い段階で、殺菌作用のあるアイテムを活用して、菌の繁殖を防ぎましょう。
もちろん、毎日使うタオルや枕カバーなどを清潔に保つこともポイン卜。
こうした些細な心がけが、ニキビを悪化させない秘訣なのです。

Skin care アクネ菌を殺菌してくれる化粧品でニキビが悪化する前に集中的ケアを
ニキビをどんどん悪化させてしまうのが、アクネ菌という存在。症状を初期段階で食い止めるためには、できてしまったニキビに集中的に働きかける化粧品を取り入れることが得策です。
そこで注目したいのは、アクネ菌を殺菌する効果があるもの。そうした専用アイテムで、ニキビの炎症・進行をしっかりブロック。鈴木先生も、「殺菌作用のあるものは、ニキビができているところだけに部分的に使うのがおすすめ」とのこと。また最近では、肌のバリア機能を改善したり、健康な肌状態に整える働きなど、大人ニキビ(アダルトニキビ)の要因に、より多方向から対応できる優秀な化粧品も登場しています。まずはそれぞれの特徴を確認し、良さを見極めることが、ニキビ克服のファーストステップです。
Life style 肌に直接触れるアイテムは、清潔にしておくことが第一条件
ニキビができているときは、肌に触れるものすべて、常に清潔にしておきたいもの。日々使うタオルはもちろんのこと、ファンデーションのパフもこまめに洗うことが肝心。また、枕カバーの汚れは、ニキビケアにとって意外な盲点です。寝ているあいだに頭皮から分泌される皮脂も、肌に触れるとアクネ菌を繁殖させてしまいます。
「シャンプーは夜にするようにして、皮脂や汚れをきちんと落としてから寝るようにしましょう。できれば枕カバーを毎日替えるのが理想ですが、枕にタオルを敷き、まめに取り替えるだけでも違います」と鈴木先生はアドバイスします。こうして清潔な環境づくりに気を配るだけで、ニキビのない爽やかな肌へと確実に近づけるはずです。

原因④ バリア機能の低下


ストレスや睡眠不足で免疫力が落ちると、肌のバリア機能も低下。
放っておくと、過剰皮脂、角質肥厚、アクネ菌の繁殖などを招いて、
大人ニキビ(アダルトニキビ)の発生に拍車をかけることになります。
健やかな肌状態へと整えるには、正しいお手入れと生活習慣こそがカギです。

Skin care 徹底保湿といたわりのケアで肌本来のバリア機能を取り戻す
肌が乾燥すると角質層のバリア機能が衰え、外部からの刺激を受けやすくなります。すると新陳代謝のリズムが乱れ、角質も厚くなり毛穴を塞ぐことに。若い頃はニキビができなかったのに、大人になっ てからニキビに悩むのは、こうした肌機能の悪循環が要因なのです。
そこで、大人のニキビケアには、保湿を徹底して、健やかな肌コンデイションを取り戻すことが先決。化粧水での水分補給、美容液による活性、クリームでの保護、この3ステップは基本です。
それでもニキビができてしまったら、お手入れにひと工夫を。ニキビに触れないようにいたわりながら、アイテム使いを微調整。バリア機能回復効果のある美容液などでの、上手な部分ケアが大切です。
Life style ストレスは上手に解消して、明るい気持ちでニキビケアを
肌のバリア機能を高めるためには、ストレスを溜め込まないことも大切。過度のストレスは、ホルモンバランスをくずして、からだの免疫力を弱めてしまいます。そこで、ストレスを上手に解消するには、まずは十分な睡眠が不可欠と心得て。鈴木先生も、「肌を健やかに保つホルモンは、夜10時から深夜2時にかけて分泌されます。そのため、この時間に寝ていないとニキビも治りにくくなるのです」と指摘します。
難しいかもしれませんが、せめて12時前には眠りにつくように習慣づけたいもの。また睡眠に限らず、自分なりのストレス解消法を見つけることも重要です。あまり悩みすぎず、前向きな気持ちを忘れないで、ニキビケアを実践してください。