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s-011オレンジページからだの本掲載の「今まで聞けなかった肌の素朴な悩み」
イボ、ほくろ、etc・・・今まできけなかった肌の素朴な悩み。

オレンジページからだの本掲載の今まで聞けなかった肌の素朴な悩みの記事



イボ、ほくろ、etc・・・
今まできけなかった肌の素朴な悩み

病院に行くほどではないけれど、ずーっと前から気になっていたちょっとした皮膚のトラブル。
そんな素朴な悩みのかずかずを皮膚科のドクターに答えていただきました。小さなトラブルもすっきり解決して、キレイな肌をキープしましょう。


Case 1 ほくろが年々増えてきたみたい・・・。ほくろについていろいろ知りたい!
ほくろは医学的に「色素性母斑(ぼはん)」と呼ばれ、母斑細胞(ほくろ細胞)という細胞の集団のことをいいます。母斑細胞は、生まれたときから皮膚に存在し、何らかの原因でメラニン色素を産生すると茶色や黒っぽい色として、肉眼で見えるようになります。扁平なものや盛り上がったもの、毛が生えているものなどもあります。
ほくろができる原因ははっきりとはわかっていませんが、年齢を重ねるにつれ増えてくる場合は、紫外線による刺激などが主な原因として考えられます。日焼け止めクリームを塗ったり、長時間、直射日光に当たらないように注意することが大切です。
また、ほくろが顔などの気になる場所にあって、どうしても取りたい場合は、電気分解や切除などの手術で取ることもできます。ほくろのある場所や状態によって、それぞれ適した取り方があるので、事前に皮膚科の先生とよく相談するようにしましょう。
生まれつきあって、体が成長するにつれ大きくなったほくろのほとんどは良性のものですが、まれに悪性になるものもあります。そのなかでも、とくに注意したいのが、「悪性黒色腫」(メラノーマ)と呼ばれる色素細胞のがん。「悪性黒色腫」の早期は、ほくろととても似ているので注意が必要です。「悪性黒色腫」は、直径6ミリ以上の大きさがあり、数年のあいだに、黒い斑点が急に大きくなる、まわりの皮膚に色素がにじみ出て輪郭がぼやけて見える、出血する、かゆみ、痛みなどの症状があらわれます。このような症状があらわれたときは、良性か悪性かを自分で判断することはむすかしいので、ほくろの大小にかかわらす、すぐに皮膚科で診察を受けましょう。「悪性黒色腫」は、早期発見でも命にかかわる場合があるので、そうなる前に切除する必要があります。
一般的に、無害で良性のものがほとんどですが、足の裏など、刺激を受けやすいところにあると「悪性黒色腫」に変わることがあります。だから、気になるからといってほくろを何度もいじったり、針でつついたりするなど、刺激を与えるようなことは絶対にしないようにしましょう。
Case 2 二の腕にてきている白いぽつぽつがきになるのですが・・・
二の腕にできる鳥肌のようなポツポツ(ザラつき)は、医学的に「毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)」と呼ばれています。毛穴の出口のまわりに、角質(古い皮膚や汚れ)が厚くたまってしまった状態で、二の腕にできることが多いのですが、太ももの前側や背中にできることもあります。人によっては、色素沈着を起こし茶色に見えることがあります。
「毛孔性苔癬」は、病気ではなく体質によるものです。日本人に多くみられ、遺伝によって起こります。両親のどちうかに、この症状がみられると、子どもの2人に1人は遺伝するといわれています。思春期のころに目立ってきますが、年齢を重ねるごとに自然によくなってきます。
皮膚科での治療は、皮膚の角化をやわらげる尿素やサリチル酸の軟膏、ビタミンAなどが処方されますが、残念ながらきれいなつるつる肌にすることはできません。ノースリーブやキャミソールを着るときに気になるときは、夏のあいだだけ皮膚科で強めのピーリングを施す方法もあります。ただし、この方法も1~2年は効果がありますが、時間とともに元に戻ってしまいます。市販のピーリング剤はあまり効果がありません。
また、気になるからといってむしったり、いじったりすることはやめて、気になるようなら皮膚科に相談しましょう。
Case 3 目のまわりに脂肪のかたまりのようなプツプツがあります・・・。
目のまわりにできる白っぽい小さなプツプツは「稗粒腫(ミリウム)という良性のできもので、汗や皮脂が混ざり合って白いかたまりになったもの。皮膚の中で、汗腺と毛穴が、何らかの原因でとぐろ状にからみ合うことでできます。とくになりやすい体質や肌質はなく、だれにでもなる可能性があります。
目のまわりにあるので、つい気になって、指でいじったり、ニキビのように押し出してみたくなりますが、自分で取ろうとすると痛みがありますし、つぶした部分が炎症を起こしたり、傷になるので、気になるときは皮膚科の診療を受けましょう。
治療としては、ニキビ治療に使われる細い針を使って、内部にたまっているものを圧出して取り出します。多少、痛みがあるので、痛いのが苦手な人には、局所麻酔のテープをあらかじめ貼っておいて処置する こともできます。皮膚科で相談してみましょう。
Case 4 イボができやすい私。体質なの・・・?
イボの種類は、老化によってできるものとウイルスによってできるものの2つに分けられます。
皮膚の老化にともなってできるイボのほとんどは心配ありませんが、まれに悪性化するものがあるので、ほくろと同じように何か物がひっかかって出血したり、かゆみ、痛みがあるときは皮膚科で診察を受けたほうがいいでしょう。
ウイルスでできるものは、ウイルスの型によって症状が異なり、尋常性疣贅(じょうせいゆうぜい)、青年性扁平疣贅などに分けられます。イボのウイルスは、皮膚の小さな傷や、粘膜に入り込んで増殖しますので、ふだんの手洗いはもちろんのこと、プールやサウナでは出るときにきちんとシャワーを浴びて、清潔な乾いたタオルで拭くようにしましょう。
治療としては、超低温の液体窒素を含ませた綿棒を用いてイボを冷凍し、ウイルスに感染した細胞を破壊する凍結療法といわれるものや、ヨクイニン(ハトムギ)エキスなどの薬が処方されます。
Case 5 ビキニラインや乳首などの黒ずみが気になります
メラニン色素は、皮膚を黒くする色素ですが、皮膚を守る働きもあります。陰部、わきの下、乳首や乳輪、へそなど、体の中でもとくにデリケートな部分は、メラニン色素をつくる機能が活発で、ほかの部分よりも黒ずみやすい傾向があります。
また、もともと、メラニン色素をつくる能力が活発な肌質の人は、肌が黒ずみやすく、下着の摩擦などの刺激が加わると、さらに黒ずみが強くなります。
妊娠中や生理前は、ホルモンの働きでメラニン色素が増えやすくなっているので、肌に合わない素材の下着による刺激は極力避け、できればコットンなどの柔らかい素材の下着をつけるようにしましょう。黒ずみがどうしても気になるときは、皮膚科で処方されるレチノイン酸の軟膏などで、かなり薄くすることができます。レーザーによる治療は、余計に黒ずみが目立つので、避けたほうがいいでしょう。
Case 6 やけどや傷跡、虫刺されの跡が消えないのですが・・・。
メラニン色素をつくる能力が活発な肌質の人、シミのできやすい人は、やけどや傷、虫刺されの跡が治りにくい傾向があります。
こうした跡は、かいたり、刺激を与えると余計に残りやすくなります。日焼けなどの刺激もなるべく避け、できればガーゼなどで保護するようにしましょう。
跡が残ってしまったときは、早い時期のほうが取れやすいので、どうしても気になる場合はなるべく早めに皮膚科を受診しましょう。メラニンの合成を抑えるヒドロキン、エラグ酸、レチノイン酸などの塗り薬 で、薄くすることができます。
レーザー治療は×。やけどや、傷跡、虫刺されの跡など、色にグラデーションのあるものは、余計に汚くなる可能性があります。
また、何かにぶつけた内出血のあざが残りやすい人の場合、普通にしていれば2~4週間ほどで自然に消えていきますが、ごの時期に日焼けをしてしまうと、シミになることもあるので、注意するようにしまし ょう。
Case 7 顔のうぶ毛って、そってもOK?
顔のうぶ毛をそると、顔色がいちだんと明るくなり、化粧のりがよくなります。とはいえ、どんなにていねいにそっても傷がつきますし、かみそりなどの刺激で肌の老化が進んでしまいます。
毛とは本来、肌を守るために生えているもの。そって刺激を与えてしまうと、肌を守ろうとする働きがより強くなり、毛はいっそう濃くなってしまいます。男性のひげそり跡を見てもわかるように、何回もかみ そりを当てた肌は、硬くごわついた感じに。女性でも、頻繁に顔をそっていると男性並みの濃い毛が生えてくることもあります。
できればそらないほうがいいのですが、どうしても気になるときは、シェービングクリームなどを使い、かみそりによる肌への刺激をできるだけ抑えるようにそりましょう。うぶ毛の流れと逆の方向にそると肌 を傷める原因になるので、同じ方向に。そりおわったあとは、必す乳液などで肌を保護するようにしましょう。
Case 8 脱毛後、生えてきた毛が皮膚に埋もれてしまっています。
皮膚の中に埋もれてしまった毛は「埋没毛」と呼ばれます。これは、脱毛後、新しい毛が皮膚の中から出てくる前に新しい皮膚ができてしまい、新しい毛が皮膚の中でとぐろ状になったもの。毛抜きなどで、本来の毛穴の向きとは違う方向から抜いてしまい、毛穴が折れ曲がることが原因で起こります。埋もれた毛は、毛抜きで皮膚をつつくと出てきますが、肌を傷つける可能性があるのでおすすめしません。とくにひざから下にできやすいので、脱毛の際には注意しましょう。
Case 9 以前あけた場所にもう一度ピアスの穴をあけてもいい?
以前、ピアスの穴をあけてふさがってしまった場所に、もう一度あけるのはとくに問題はありません。ただし、ふさがった場所に、しこりがある場合は要注意。ピアスの穴のまわりの皮膚ができたばかりのころに、違う方向に何度もピアスを刺していて、金属皮膚炎を起こしていた可能性があるからです。心配なときは、皮膚科であけたほうが消毒液によるかぶれやしこりができる心配がなく安心です。