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顔面の茶色いシミは紫外線によるもの?

Q  日焼けがとだえることのない生活。何とか打開策は・・・
若いころはサーフィンにスキーそしてテニス、そして社会人になってからの10年間はゴルフと、日焼けがとだえることのない人生をおくってきています。
もちろん、それらをやること自体は楽しいのですが、困っているのは顔の皮膚のことです。20代の中ごろから、顔面に茶色いシミがめだってきているのです。
これまでのツケがまわってきている、というあきらめの気持ちとともに、何とか打開策がないかとも思っています。
どうかこのわたしに、よきアドバイスをお願いします。(男性/32歳)
A  レーザーによる治療と、ビタミンA誘導体の外用剤が効果あり
ご相談のかたのシミはおそらく、老人性色素斑というものです。
老人性色素斑は、くり返し照射される紫外線の影響によって出てくるもので、500円硬貨ぐらいの大きさになります。この色素斑は紫外線だけでなく、その人の肌の質や老化の具合にも影響されますが、やはり一番の原因は紫外線なので、新しいものの予防として、いかに日焼けを防ぐかが問題です。
最近では、オゾン層の急激な破壊にともない、地上に届く紫外線の量が増えています。そのため、ことさら注意が必要でしょう。一年で一番紫外線量の多い時期は四~八月で、そのうち六月が最も多くなりますが、冬場でも、晴れている日は、日焼け止めを使用したほうがよいでしょう。でないと、年齢を重ねるにつれて色素斑がさらに増えていってしまいます。
次に、すでにできてしまった色素斑に対してですが、治療法がまったくないわけではありません。メラニンに吸収域の高い波長をもつレーザーによる治療と、ビタミンA誘導体の外用剤が効果があります。しかし残念ながら両方とも保険の適応は認められていません。また、両方とも10人が10人治るわけではありません。レーザー治療は、目立たない部位でテスト照射を行い、有効な場合にのみ本照射となります。有効な場合でも、一度でシミがとれるかたもいれば数回かかって少しづつ薄くなる人もいます。外用剤のほうは、赤みやかさつきがかなりその部位に出てきて、通常だと2~3ヵ月でシミの部分が赤くなり、その後薄くなるか、ほぼ皮膚色になっていきますが、効果の低い人もときどきいます。どうしても気になる人は試してみるとよいでしょう
Q  シミが気になり病院へ行きました。
   液体窒素の治療はレーザーよりも有効なのでしょうか。
頬にシミができて気になっていたので、ホームページで探して、レーザーでシミ取りをしている皮膚科ヘ行きました。しかし何の説明もなく液体窒素の治療をされてしまいました。私はレーザーをするつもりだったので戸惑ってしまいました。「液体窒素で焼いたところがかさぶたになって剥がれ落ちてから美白剤で色を薄くしていきます」と言われましたが、この方法はレーザーよりも有効なのでしょうか。(30歳/女性/会社員/東京都)
A  触ると盛り上がっている老人性疣贅だったのでしょう
顔のシミというのは、一般的に老化による老人性の色素斑とホルモンに影響して出てくる肝斑というものが大部分です。この肝斑というのは頬骨のあたりに全体に出てきますが、レーザー治療をすると逆に濃くなってしまう方がほとんどです。しかし、内服とメラニン色素の合成を抑える薬の外用でほぼ薄くなっていきます。
一方、老人性色素斑に関しては、レーザー治療が有効です。主にメラニン色素のみが吸収されて、メラニン色素を熱でやっつけてしまうというものです。しかしこれも効果のない方がいます。有効かどうかは最初にテスト照射をしてから判断します。
またこの老人性色素斑のようにみえて、触ると盛り上がっているものがあります。これは老化による老人性疣贅というものです。おそらく相談内容から考えると、相談者の方のはこれだったのでしょう。この場合は盛り上がっているものはレーザーでは治りませんので、まず最初に盛り上がりを取ります。取る方法としては、液体窒素でもできますが、細かい作業がしにくく、その部分のみをきれいに取りにくいので、一般的に美容的なものに関しては炭酸ガスレーザーや、電気などで蒸散・焼却して、その後にまだ茶色の色素斑のみ残っているようであれば、外用やレーザーなどで治療していくことになります。しかし最近では、メラニン色素を排泄させるレチノイン酸という外用薬が出てきたので、レーザー治療をしなくても外用のみで十分に茶色の色素斑は取れてしまうようになっています。
相談者の方も、もし液体窒素で茶色の色素斑が残ってしまっても、他に治療はできますので安心してください。
Q  皮膚に異常な色素が浮き出る
   新しく代えた化粧品が原因か
大学生です。二週間ほど前から、額、首、まぶた、そしてあごなどの部分に、紫がかった褐色の色素が浮き出てしまっています。
この部分は、ときにはかゆみをともない、より赤味を帯びることもあるのです。
見た目にも悪いので、外出することがおっくうとなり、精神的にも落ち込んでいる毎日です。最近、使っている化粧品を、新しいものに代えたので、それが原因なのかな、と自分では思っているんです(症状が出た直後に使用を中止しました)。適切な治療方法について、また、自分の肌に合った化粧品の選び方についてご指導よろしくお願いします。(21歳/女性)
A  接触性皮膚炎の可能性が高い、皮膚科に行ってまずはこの状態を治す
化粧品を代えてから出てきた症状ですので、やはり化粧品による接触性皮膚炎(かぶれ)の可能性がいちばん高いでしょう。あなたがその化粧品の使用を中止したのは正解です。しかし皮膚に異常のある場合は、ふだん使っていて問題のなかったものでも刺激になり、炎症を増幅させてしまいますので、治るまで化粧品は使わないほうがよいでしょう。
また皮膚にかぶれのような炎症がおきたときには、すみやかに引かせてあげないと、炎症後の色素沈着でシミを残す確率が高くなります。
二週間以上もかぶれが続いているということは、おそらくあなたはかぶれを悪化させてしまい、血管から赤血球が出てきて、内出血のように紫色になり、ところどころがすでに炎症後の色素沈着(褐色に見えるところ)を起こしている可能性が高いのです。
何も治療をしていないとのことですが、皮膚科に行ってまずはこの状態を治しましょう。外用剤ですみやかにひいてくれます。また、診察して引っかいているような所見があれば、かゆみ止めも出してもらえます。
化粧品選びは、この症状が落ちついて、正常な皮膚に戻ってからのほうがよいでしょう。
基礎化粧品やファンデーションなどは、実際にその人の肌質によって違い、すべての人にいちばんよいものはありません。肌質は乾燥肌・脂性肌・乾燥性脂性肌・乾燥ニキビ肌・脂性ニキビ肌とさまざまであり、また部位によっても違います。Tゾーンは脂性肌だけどほかは乾燥肌というふうに。まず自分の肌質を知り皮膚科でご相談することをおすすめします。
Q  白ナマズができてしまいました・・・。
6~7年前に、500円硬資ぐらいの大きさの白斑(白ナマズ)が、首の後ろ側と太股にできました。その後全身にまばらに広がり、今では首回りと腕が、白斑とそうでない状態のところがやけど痕のような状態で、夏は長袖の服でないと見苦しく、襟ぐりの広い服も着られません。幸いまだ顔は大丈夫なのですが、いつ出てくるか心配です。何かよい方法はありませんか。
A  治りにくい皮膚病の一つ。少量の副腎皮質ホルモンを内服
白斑はたしかに、治りにくい皮膚病の一つです。尋常性白斑には三種類があります。
まず一箇所のみにできる限局型は、メラニン色素をつくるメラノサイトの機能障害や破壊、その部の慢性的な刺激から起こります。二つめはいろいろな箇所にできる汎発型で、メラノサイト異常で正常なメラニン色素が作れないでいると、メラニン色素に対する抗体が体内にでき、いろいろな場所でメラノサイ卜が壊され白斑が増えるものです。そして最後は限局型が慢性に経過し、そして神経の分節に一致して出てくる神経分節型です。末梢の自律神経異常で起こります。あなたは「増えている」ということから汎発型白斑と思われます。
汎発型では少量の副腎皮質ホルモンを内服し、新しい白斑ができるのを抑えます。一般的に行われているPUVA療法は、薬剤内服後に長波長の紫外線を照射しますが、汎発型では効果が出にくいのです。
また外に出ている部分を全体に白くする治療もあります。これはシミ取りのクリームを塗り、正常の皮膚を白くするもので、保険がきかず高額な治療になってしまうことが多いのです。メラニンが皮膚からなくなるために、皮膚がんの発成率が白人と同じになってしまうので、日焼け止めをしっかり塗るなどのケアが必要です。その他には皮膚の一番外側の角質を白斑部だけ茶色く染める人もいます。クリームを塗るだけですが、2ヵ月ほどで色がとれてしまうので、2ヵ月おきぐらいに塗ることとなります。