夕刊フジ連載「男・美肌塾」-ダイエット

s-024夕刊フジ連載の男・美肌塾「ダイエット」の記事

ダイエット

メタボリック対策 まずは食事から
3大栄養素と副栄養素のバランスが重要
 1000年以上の歴史をかけて和食中心の栄養摂取体系を構築してきた日本人にとって、現代の欧米型食生活はメタボの元凶。これを考えずにダイエットは語れません。重要なのは「3大栄養素と副栄養素のバランス」なのです。
 欧米人と代謝システムの異なる日本人が、欧米型の食生活ヘ完全に移行してしまうと、脂質、糖質、タンパク質の3大栄養素は簡単に摂取できる半面、ビタミン、ミネラル、食物繊維などの副栄養素は不足しがち。「栄養過剰の栄養失調」という、なんとも不思議な状態に陥ってしまうのです。これは非常に危険な状態。たとえば、カロリーを100取っても、ビタミンやミネラルが50しか取れてなければ、カロリーは50しか消費できずに、余ったカロリーは皮下脂肪や内臓脂肪として蓄えられていきます。
 ならば、カロリーを50にしたらどうかといえば、当然のことながら副栄養素も減るので同じこと。いずれにしても、メタボリック症候群への道まっしぐらです。
 ではどうすればいいのかー。これはもう答えは決まっていて、日本人は日本人の体に合った”和食中心”に食生活を戻すことです。和食には、日本人になじみ深い、レシチン、EPA、DHA、食物繊維の4つの副栄養素がたっぷり含まれているので、無駄にカロリーを脂肪としてため込むリスクを減らしてくれます。
 メタボ対策を本気で考えるなら、運動はもとより食生活はおろそかにできません。どうしてもお肉が好きだという人は、副栄養素のサプリメントを摂取するなど「食から健康を考える」という意識を持つことが大切です。
ダイエットに阻む「倹約遺伝子」って?
年の初めに「今年こそダイエットを!」と誓いを立てたお父さんも多いはず。そこで今回と来週の2回は、「日本人のダイエット」について考えてみましょう。
 「倹約遺伝子」という言葉をご存じですか? これは原始時代、飢餓と隣り合わせだった人間が、少ないカロリーでも生きていけるように、使う熱量を倹約するように制限する遺伝子のこと。
 この遺伝子を持つ人は、少ないカロリーでも生きていきやすい体質ではあるのですが、反対に現代のような飽食の時代にあっては、倹約遺伝子が足かせとなって、取り過ぎたカロリーを十分に消費することができず、逆に肥満を招いてしまうという結果をもたらすことになっているのです。
 せっかくの自然の摂理も、時代が変われば「大きなお世話」に変貌してしまう典型的な例です。
 この倹約遺伝子を持つ人の割合が最も高いのがアメリカ人。彼らの食生活に倹約遺伝子が加われば人口の9割以上が肥満に分類され、半分以上が糖尿病といわれるのも無理はありません。
 しかし、これを「海の向こうのこと」と安心していられないのが日本人なのです。じつは倹約遺伝子を持つ割合で比較したとき、世界で第3位にランクされるのが日本人。じつはこれ、意外に知られていないことなんです。
 元来は和食だったため、倹約遺伝子が重宝されていた日本人も、食の欧米化で事態はアメリカと変わらない状況に陥っています。昨今プームのメタボリツクシンドロームとも無関係とはいえません。そこで次回は、食生活から考える日本人のダイエットについて見ていくことにしましょう。