anan掲載色素沈着の記事

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anan掲載の色素沈着の記事

  • 色素沈着のメカニズム
  • 予防・注意など

 

色素沈着

メラニンの生成をうながす、皮膚への刺激に気をつけて
気になるのは、日焼けによるシミ、ソパカスばかりではない。ニキビ痕もそうだし、体だって。たとえばビキニラインにいつの間にかついてしまった黒ずみとか、いつまでも消えないキズ痕とか。皮膚の色について気になっていること、悩んでいること、だれでも一つや二つあるのでは?
「それぞれ原因が違うから別の問題に思えるかもしれませんが、実は起こっていることはどれも同じ、色素沈着という現象。皮膚が受けた刺激に対するメラニンの働きによるものなんです」と、六本木スキンクリニック院長の鈴木稚子先生。
どうして皮膚は変色してしまうのか、どんなことに気をつければ防げるのか、いろいろ教えていただいた。

色素沈着のメカニズム

表皮の最下部(基底層)に、メラノサイトという色素細胞がある。「刺激を受けると表皮の細胞は多様な化学物質を出します。それがメラノサイトに伝わると、防御反応として、メラニン色素をつくる機能にスイッチが入る。できたメラニンが周囲の細胞に放出され、沈着してくるんです。」
また、強い刺激で表皮の細胞が壊れると、メラノソームというメラニンを含んだ小胞ごと真皮のほうに落下、そこで停滞してしまうことも。「メラニンが存在するのが皮虜の浅い部分なら薄茶色、奥のほうだと灰色がかった茶色に見えます」

一度色素沈着したら消えないの?

皮膚の奥のほう、真皮に“落ちた”メラニンは、半年~1年で異物として排出されたり、代謝されたりしてなくなることが多い。だけど、残るものもあります。また、表皮のほうに放出されたメラニンはといえば、ターンオーバーとともに一部は出ていくんですが、あいにく残ってしまうものが多いんですよ」
しつこく残ったメラニンは、残念ながらなかなか消えてくれないのが現実。

色素沈着しやすい人って?

皮膚はどんどん生まれ変わるけれど、メラノサイトは基底層にずっと居続ける細胞。「休眠中のメラノサイトもあるんですが、たとえば年中日焼けしていると、細胞をダメージから守ろうと活発化あるいは大きくなってしまう。そうすると、紫外線だけでなく、ほかの刺激に対しても、メラニンをつくりやすい状態になりますね」また、体質的にメラニンのできやすいタイプの人もいるのだとか。

やっぱり予防が大切です

つい期待してしまう美白化粧品も、メラニンの生成をブロックするもので、できてしまったメラニンに対してはなかなか効かない。「でも、刺激を受けてから使い始めたとしても、すぐなら沈着の予防になりますし、使い続けていればメラニンがつくられにくい状態に。ビタミンCやE、ハトムギエキスなどの抗酸化物質を摂るのもいいでしょう」。あとは、どんなことが皮膚にとって刺激になるかを知り、可能なかぎりそれを避けること!

残したくないなら病院へ

なかなか治らないといわれても、場所によっては悩みは深刻。そんなときは皮虜科の医師に相談を。
「ターンオーバーを一時早めてメラニンを排出させるなど、クリニックならではの濃度の高い塗布薬を使った治療が可能です。症状がひどければ、レーザー治療という手段も」
とくにヤケドは、症状によって対処の仕方が異なるため治療は医師に任せたい。「時聞をおかず、なるべく早く病院に行くほうがいいですね」

この場所、この刺激に注意

皮膚の炎症から色素沈着へ。その原因には思いがけないものもたくさん。
「とくに摩擦によるものは、皮膚にキズができるわけでもないので気づきにくい」
メラニンの生成をうながしてしまう、さまざまな皮膚への刺激を再確認!
目のまわりをかいていませんか?
アレルギー性結膜炎などで目がかゆくなる人は要注意。年中擦っていると、め目の縁が黒ずんできかねない。また、メガネが同じ場所にずっと当たっていることも刺激に。
乳輪の黒ずみはブラジャーのせい?
人間の皮虜でもっともメラニンができやすい場所の一つが乳輪。「胸のサイズは日々変化しますが、下着はそれに合わせられない。粘膜に近いので、擦れて湿疹の原因にも」
紫外線対策は怠りなく!
もっともわかりやすい色素沈着がシミやソバカス。
紫外線によるダメージは、毎日少しずつでも蓄積してしまうので気をつけたい。しっかりUVケアして予防に努めよう。
自分では見えない背中もご用心!
ナイロンタオルやボディブラシなどによる強い摩擦が問題。「とくに骨の上に色素沈着が起こりやすい。ゴシゴシこすると気持ちいいけれど、本当は手で洗えば十分ですよ」
きつい下着や服でも擦れています
ウエストのきついパンツなど、密着しているようでも動くたびに少しずつ摩擦が起きているので,注意。「ブラも同じ。とくに、ワイヤー入りの常用はおすすめしません」
ほかにもいろいろ皮膚への刺激
ニキビや湿疹、かぶれ、ケガ、ヤケドなどは、皮膚細胞を壊すほど激しい刺激。また、虫刺され痕などに色素沈着が起こることも。ダメージが大きくなるので触るのは×。
ムダ毛の処理には、細心の注意が必要です。
ついやってしまう“逆剃り”は絶対NG。刃先が毛を起こしながら皮膚に鋭角に当たり、どうしても傷つけてしまうから。
とくに生える向きがバラバラな腋毛の処理は難問。「方向さえ間違えなければ、抜くほうが刺激は少ないですが…それも難しい。剃るなら、米の字を書くようにとよくいわれますね」